こんにちはnikokoです。
子供たちがまだ小さいころ。
私は夜寝る前に自分で作った
即興のお話しをしてあげていました。
子供たちはそういったお話しが大好きでした。
今日はそんなお話しの1つを書いていこうと思います。
まだお子さんが小さい方は
もしよかったら寝る前や
くつろいでる時間にでも、
お話ししてみて下さい。
はるかぜのなかのサリー
春を知らせる
強い風が吹きました。
コリー犬のサリーは、お散歩の途中
思わず立ち止まります。
「風がすご過ぎて、まっすぐ歩けないなぁ。おうちにいればよかったかなぁ。」

でも、その風は春のにおいも運んでくれます。
青々とした草のいいにおい・・・。
タンポポやつくしが、ちょっとだけ顔を出してのぞいています。
サリーはふと足を止め、空を見上げました。
春の風にのって
雲が次から次へと流れていきます。
”まるで雲さんたちが駆けっこしてるみたい!!”
「一緒に雲さんたちと競争しようっと。」
サリーは雲を見上げながら、向きをクルッとかえ、
おもいっきりかけ出しました。
向きがかわり春風がサリーの体を押してくれます。
「うわぁ。きっと応援してくれてるんだわっ!!!」
サリーはうれしくて、うれしくてたまりません!!!
緑のじゅうたんで春風と一緒に雲と思いっきり競争です。

なんて気持ちのいい時間でしょう。
サリーは走りながら思わず目をとじます。
「空を飛んでるみたいだ・・・。」
その時です!
「ギャッ!!痛い!!」
サリーの足に何か固くてゴリゴリしたものがぶつかりました。
サリーはあまりの痛さに
立ち止まりました。
前足が赤くふくれています。
「いたたたたた・・・・・ふぅーふぅー。」
足に息を吹きかけながらサリーは、
うしろをふりかえりました。
そこにはゴツゴツした大きな大きな石が
ころがっています。
見てるだけでも痛そうです。
「せっかく雲さんと競争していたのに…。」
サリーは気持ちのいい時間が
止まってしまったみたいで
前足だけでなくココロも痛くなり
かなしい気持ちでいっぱいになりました。
石にむかって思わずニラんでしまったとき、
また、春風がサリーにむかって
ブワッと吹きました。
何かを語りかけるかのように。
サリーはふと考えました。
「ぶつかったわたしも痛かったけど、きっとこの石さんも
わたしに当たってビックリして泣いてるかもしれないわ・・・。」
そしてサリーは石にむかってこう言いました。
「ごめんね。あなたも痛かったわよね。」
春風と一緒にまたサリーは駆けだします。
春のせいかしら・・・。
なんだかココロの奥まで
あたたかな風が流れているようです。
サリーはふと後ろを振り返りました。
さっきまでゴツゴツしていた大きな石が
少しだけ
まるくなったように見えました。
~おしまい~
いかがでしたでしょうか?
子供たちはお話しが大好きですよね。
絵本も大好きですが、こういった
簡単なお話しも大好きです。
毎日でなくても、たまにママからお話しをしてみては
いかがでしょうか?
またお話し作れたら書いていきますね。
それではまた。。。
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